責めればこじれる、流せば回る。

これまで、仕事を教えたり、直してほしいところを伝えたりする立場になることがありました。
一方で、今の仕事では、私自身が教わったり、間違いを指摘されたりすることも多くあります。
両方の立場になって、最近あらためて考えていることがあります。
同じことを伝えるにしても、言い方ひとつで、その後のやりとりは変わるんじゃないかな、と。
必要なことは伝えたい。
でも、相手を責めて、お互いにやりにくくなるのは、なんだかもったいない気がしています。
北風と太陽の話を思い出した
「北風と太陽」というお話があります。
北風が強く吹くほど、旅人は上着を飛ばされないように、しっかり押さえる。
でも、太陽が暖かく照らすと、旅人は自分から上着を脱ぎます。
人とのやりとりにも、少し似たところがある気がします。
ちゃんとしてほしい。
同じことを繰り返さないでほしい。
伝える側にそういう気持ちがあるのは、私にもわかります。
でも、強く言われるほど身構えてしまって、かえって話が入ってこなくなることもあります。
私自身も、焦ってしまうと、落ち着けばわかることまでわからなくなる時があります。
そう考えていたら、ダンゴムシもそうだなと思いました。
ツンとすると、ぎゅっと丸まる。
丸めたいなら、それでいいんだけど。
こっちは、そうしたいわけじゃないんだよなあ、と。

北風と太陽から急にダンゴムシにいったね。
Wamiiうん、なんでだろうね‥
つまり、伝えたいことがある時ほど、相手が身構えずに聞ける言い方を考えたい、ということです。
自分が伝える側になった時にも、思い出したいと思っています。
伝える側になった時には、気づかなかったこと
例えば、仕事で修正をお願いする時。
「ここを直してください」
伝える側としては、直してほしいところを伝えただけかもしれません。
他のところは大丈夫だから、特に何も言っていない。
そういう場合もあると思います。
でも、受け取る側には、それがわからないことがあります。
私も、指摘が続くと、できなかったところばかりが気になってしまいます。
そんな時に、
「ここだけ直してください。他はOKです、ありがとう」
という一言があると、受け取り方はかなり違います。
どこまでできていて、どこを直せばいいのかがわかる。
それだけで、少し落ち着けるんです。
同じ意味でも、「他は問題ありません」より「他はOKです」の方が、私は少しほっとします。
もちろん、感じ方は人それぞれだと思います。
それでも、こんな些細な一言で、次に話しかける時の気持ちまで変わることがあるんだな、と感じています。

「他はOK」の一言なんだね。
Wamiiそう。じゃないと、ネガティブメッセージしか残らないんだよね。。
直してほしいことと、相手を責めることは別
人の失敗や至らないところを、何でもそのままにしておきたいわけではありません。
仕事なら、直す必要があるところは直さなければいけないし、困ることがあれば伝えます。
ただ、その時に伝えたいのは、何をどう直してほしいかということ。
相手を責める気持ちが大きくなると、肝心の話より、嫌な気持ちの方が残ってしまうこともあると思います。
Gallupの職場向け解説にも、こんな一文があります。
具体的でタイミングのよい承認は、従業員が自分の能力やスキルを信じる気持ちを強める。
出典:Gallup「Give Feedback Like a Coach」より筆者訳
直すところは伝える。
できていることも、言葉にする。
特に、まだ慣れていない人や、自信がなさそうな人と接する時には、意識しておきたいです。
これは、子育てでも似ている気がします。
できていないことは目につくのに、できていることは、いつの間にか当たり前になってしまう。
私も伝える側になる時には、気をつけたいところです。
私が仕事の失敗を減らすためにしていることは、こちらの記事にまとめています。

相手の事情は、こちらからはわからない
夫と車に乗っている時にも、似たようなことがあります。
夫は、運転が荒い人や、運転があまり得意ではなさそうな人を見ると、「理解できない」とイライラすることがあります。
一方で私は、「トイレに行きたいのかな」とか「体調が悪いのかな」と考えることがあります。
もちろん、危険な運転はよくありません。
でも、どうしてそういう運転になっているのかは、こちらからはわかりません。
何か事情があるのかもしれないと思うと、私は怒るよりも心配になることがあります。
外食や買い物で、店員さんが間違えた時も同じです。
必要なことは伝えます。
でも、解決できたなら、それでいいかなと思っています。
せっかく出かけているのに、その後もずっとイライラしていたら、自分の楽しい時間までなくなってしまう。
それは、ちょっともったいない。
相手のことを全部理解できなくても、責めずに済むことはあるのかもしれません。
その方が、私も気持ちよく過ごせます。
情けは人の為ならず
「情けは人の為ならず」ということわざがあります。
人にかけた情けは、巡り巡って自分のためにもなる、という意味です。
人の失敗や至らないところを必要以上に責めないのも、それに近い気がします。
責めて相手が萎縮したり、お互いに話しかけにくくなったりするより、必要なことを伝えて、気持ちよくやっていきたい。
その方が、私も楽です。
誰かのためというだけでなく、自分も気持ちよく過ごしたいから。
私が人を責めたくないのは、そういう気持ちもあると思います。
もちろん、こちらの接し方で、何もかもうまくいくわけではありません。
それでも、自分から関係をこじらせずに済むなら、そうしたいです。

お互い、次の話がしやすい方がいいね。
Wamiiその方が、私もずっと楽だと思う。
うまくいかない時、全部を自分のせいにしないために考えていることも書いています。

必要なことは伝えて、責める気持ちは引きずらずに
人の失敗や至らないところを、そのままにしておく必要はないと思います。
困ることは伝える。
直してほしいところも伝える。
でも、その先まで責め続けなくてもいい。
相手が身構えて、お互いに話しにくくなるより、次のことを一緒に考えられる方が、私も楽です。
伝える側と伝えられる側、両方になって、最近はそんなことを考えています。
もちろん、私もいつでも落ち着いて話せるわけではありません。
自分の失敗は引きずるし、余裕がなくなる日もあります。
だから、自分が伝える側になった時にも、今感じていることを忘れずにいたいです。
責めればこじれる、流せば回る。
そんなことを言いたかったんだけど、北風と太陽からダンゴムシまで、話が広がってしまいました。
言いたいことを伝えるのって、難しいですね。
ああ、言いたいことがうまく伝えられる人になりたいな。。



