転職回数が気になるとき、少し違う角度から

言われていることはわかる。
でも、だからって、自分のこれまでが全部だめだったことになるのかな。

Xで流れてきた投稿を見て、そんなことを考えました。

フォローしていない人の、「こういう人は採用しない方がいい」という趣旨の投稿でした。

挙げられていた条件の中に、「一つの仕事を長く続けた経歴がない」というものがあって。

「あ、これ私だ」と思いました。

転職の回数そのものではなく、長く続けた仕事がない、というところに引っかかりました。

しかも、なぜ採用しない方がいいのか、その理由にも納得してしまったんです。

確かに、採用する側ならそう考えるよね、と。

いいねもたくさんついていて、コメント欄にも賛同する声がありました。

「ああ、みんなそう思っているんだ」

もちろん、それが世の中の人全員の考えではないことはわかっています。

でも、そのときは、たくさんの人にそう言われているみたいに感じて、余計にグサッときました。

「そんなことない」と思えたわけでもない。むしろ、言っていることがわかってしまったから、へこんだんですよね。

目次

納得したら、自分まで否定しないといけない?

採用する側の立場を考えると、長く働いてくれる人がいい、またすぐ辞められたら困る、という心配はあると思います。

仕事を教えるにも時間がかかるし、長く続けた実績がないことを不安に感じるのもわかります。

一つの仕事を長く続けてきた人には、その人が積み上げてきた経験や専門性、周りからの信用があります。

それは素晴らしいことだし、採用する側がそこを評価するのも当然だと思います。

実際、転職回数や勤続年数が採用で不利に働くこともあるでしょう。

そこはわかる。でも私の場合、もう過去は変えられないから仕方ない。

今から過去に戻って、一つの仕事を長く続けることはできません。

そう考えているうちに、ふと思いました。

「これって、採用する側から見た私の評価なんだよね」

その投稿で挙げられた採用の基準には合わない。

でも、そこから自分のこれまでの選択や経験まで、全部だめだったことにしなくてもいいんじゃないかな。

相手の言っていることに納得するのと、自分の人生を否定するのは、別の話なのかもしれません。

続かなかったことだけで、全部は決まらない

一つの仕事を長く続けていたら、積み上げられたものはあったと思います。

一方で、違う場所へ行ったから知れたこともありました。

いろいろな業種や職場を経験して、一つの職場の常識がすべてではないことや、仕事のやり方にもいろいろあることを知りました。

知らなかったやり方を教えてもらって、「そうなんだ、じゃあやってみよう」と思ったこともあります。

転職支援会社の解説を読むと、経験の幅や、新しい環境で働いてきたことに目を向ける考え方もありました。

採用で気にされる点と、経験を別の角度から見たときの例を並べると、こんな感じです。

転職経験も、見方を変えると。採用側の気がかりに対して、行動力・適応力・経験の幅・新しい視点という、経験から見える別の面を並べた図。
画像をタップすると、大きな画像で見られます。

※Xの投稿を再現した図ではなく、採用で考えられる懸念と、経験を見直す視点の例です。参考:パソナキャリア、doda

もちろん、転職回数が多ければ、誰でも行動力や適応力があると決まるわけではありません。

長く働いてきた人にも、行動力や適応力はあるでしょうし、何を経験してきたかは人それぞれです。

そして、私は転職を勧めたいわけでは決してありません。

今、転職するかどうか迷っている人には、転職によって得られるものだけでなく、勤続年数や転職回数が今後の採用で不利になる可能性もあることを知っておいてほしいです。

そのデメリットも覚悟したうえで、転職するかどうかを考えることをおすすめします。

ただ、私が今回考えたかったのは、これから転職するべきかどうかではなく、もう変えられない自分の経歴をどう受け止めるか、ということでした。

長く続けた実績がない。それはそう。

でも、それだけで、経験してきたことまで全部なくなるわけじゃない。

続かなかったことを、無理に長所に言い換えなくてもいい。

良かったことも、そうじゃなかったこともある。それが今までの私なんだと思います。

「自分が自分を使うとしたら?」

誰かに採用してもらうなら、どう評価されるか。

仕事を探すときには、もちろん考えます。

それに、優秀だと思われたり、信頼されたりするのは嬉しい。

仕事ができるようになりたいし、安心して任せてもらえる人にもなりたいです。

だから、人の評価なんて気にしない、とまでは言えません。

でも、その目線でばかり自分を見ていると、自分が何をしたいのかより先に、「これでは評価されない」が出てきてしまうんですよね。

そこで浮かんだのが、

「自分が自分を使うとしたら?」

という問いでした。

今までの経験を持った自分に、これから何をさせたいか。

どんな働き方をして、どんな毎日を送りたいか。

人から幸せそうだと思われることと、自分が幸せだと感じることは違いますよね。

同じように、人からの評価が高いことと、自分で納得できる毎日を送ることも、必ずしも同じではないと思います。

「採用する人ならどう見る?」から、いったん、

「じゃあ私はどうしたい?」

に戻ってみる。

その人からは、そう見えるんだね。で、自分はどうしたい?

そうすると、考えることが少し変わりました。

これまでの転職回数は、もう変えられません。

これから先、一つの仕事を長く続けることがあるかもしれないし、また違う道を選ぶかもしれない。

でも、過去の経歴を気にして落ち込み続けるより、今の自分がこれからどうしたいかを考えたい。

そう考えていたら、少しだけ、

「まあ、これはこれでいいか」

と思えました。

過去の選択を全部正しかったことにするわけではありません。

ただ、もう変えられないことを、いつまでも自分を責める材料にしなくてもいいのかなと思ったんです。

そして、また誰かの評価が気になったときには、頭の中でスパン!と切り替えられたらいいなと思います。

雲や煙みたいにつながっている思考を、手でチョップするように断ち切るイメージです。

Wamii

ここで、スパン!

その人の評価と「自分はだめ」という思考をつなぐ煙を、手のチョップでスパン!と断ち切り、「じゃあ私はどうしたい?」と考えるイメージ図。
私の頭の中での切り替え方

相手の考えを否定するというより、その評価から「じゃあ自分はだめなんだ」と、どんどんつなげてしまうところを切る感じです。

きっとまた、人の言葉が気になってしまうこともあると思います。

でも、そのときは「その人からは、そう見えるんだね」と受け止めて、そこでスパン!と切り替えたい。

過去の転職回数は変えられないし、そこを気にする人がいるのも仕方ない。

だったら、私はこれからどうしたい?

そう考えたら、今は少しだけ「まあ、これはこれでいいか」と思えています。

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