私のタイミングで、私らしく。20年越しのコンプレックスを手放して、私が「正社員」をあと回しにした理由。

\ ゆっくり読める、ママのための働き方ロードマップ(全9話) /
\ 無理せず進める /
正社員のチャンスをあえてスルー。20年越しの「社会人コンプレックス」を手放して、私が選んだ働きかた
「あなた次第で、正社員への道もあるよ」
今の職場で更新のタイミングにそう言われたとき、正直、めちゃくちゃ動揺しました。
少し前の私なら、食い気味に「ぜひお願いします!」と即答していたはずの言葉です。
でも、今の私の答えは「ありがとうございます。でも、今は契約社員のままでいさせてください」でした。
喉から手が出るほど欲しかった「正社員」という肩書き。
それをあえて横に置いた理由と、ずっと私を縛っていた20年越しのコンプレックスについて、少しお話しさせてください。
20年間、私をチクチク刺していた言葉の正体
私には、ずっと消えないコンプレックスがありました。
大学卒業と同時に結婚・出産した私は、決まっていた内定を辞退しています。
周りの友達がバリバリ働いてキラキラ輝いて見えるなか、私は一日中、赤ちゃんと格闘する日々。
そんななか、初めてパートで働いたクリニックで言われた言葉が、ずっと心に残っていました。
子供の急な熱で休むたびに、チクリと言われたんです。
「仕事はそう簡単には休めないんだよ。あなたは社会経験がないから、わからないんだろうけどね」
その言葉は、まるで「あなたは社会人として失格」と言われているみたいで、すごくショックでした。
「あの日、内定を辞退したから私はずっと半人前なんだ……」
そんな意識が、形を変えながら20年もの間、私の心をチクチクと刺し続けてきました。
だからこそ今回のお誘いは、そのコンプレックスを一気に解消できる「魔法のチケット」に見えたんですよね。
「世間の正解」より「自分のご機嫌」
以前の私なら、自分の状況なんて二の次にして、そのトゲを抜きたい一心で正社員に飛びついていたと思います。
でも、今の私は少し違いました。
今の仕事に就く前にあった「療養期間」で、一度立ち止まってみたからです。
フリーランスとして自分と向き合い、「何が何でも稼がなきゃ」「正社員にならなきゃ」という焦りを一度手放してみました。心と体を整えることを最優先に過ごしてみて気づいたのは、「世間の正解」に合わせるより、「自分のご機嫌」を基準にするほうが、結局すべてうまく回るということ。
今の職場は、契約社員でも十分に恵まれた環境です。
「今の私に必要なのは、責任ある肩書き? それとも、家族と笑って過ごせるバランス?」
答えは、すぐに出ました。
18時半のお迎え。余裕を持って「お疲れさま」を言いたい
正社員の話をいただいたとき、真っ先に浮かんだのは、この春1年生になる末っ子の姿でした。
親子で大好きだったこども園を卒園し、環境がガラリと変わることに、彼女は今、大きな不安を感じています。
「小学校、行きたくない……」と寝る前にポツリと言う娘。
月の半分は延長保育で18時半にお迎えに行く生活。
朝から頑張っている娘を迎えに行ったとき、自分がいっぱいいっぱいだと、どうしても優しくなれないことがあります。
昔の私を苦しめた「社会経験がない」なんて言葉のために、今この子の不安に寄り添う余裕を削りたくない。
お迎えの車の中で、心から「今日もお疲れさま!」と余裕を持って笑い合える、今の心地よいリズムを守りたい。
会社に「来年以降でお願いします」と伝えたとき、不思議と後悔はありませんでした。
むしろ、自分の大切にしたいものを、自分の手で選べたことに、清々しい気持ちになれたんです。
おわりに:チャンスは逃げないし、自分で選んでいい
20年前、取り残されたような気がして焦っていた自分に、今ならこう言ってあげられます。
「大丈夫。チャンスは自分で作れるし、自分のタイミングで選んでいいんだよ」
世間の「普通」や誰かの言葉に合わせなくても、自分と家族がご機嫌でいられる道を選べばいい。力を抜いて自分を整えていれば、チャンスは何度でもやってきます。
これからも「私のタイミング」を大切に、私らしく毎日を積み重ねていこうと思います。
バタバタな毎日ですが、この記事が、何かの言葉に縛られて「こうしなきゃ」と思っている方の心を、少しでも軽くするきっかけになれば嬉しいです。
一緒に、一歩ずつ進んでいきましょうね!

